投資コラム

【2020年版】企業型DC(確定拠出年金)のメリットデメリットを解説

「会社で確定拠出年金の案内が来たけどなにこれ?」

「企業型DCのメリットやデメリットが知りたい」

「企業型DCの注意点について知りたい」

 

この記事ではあなたのそんな悩み疑問を解消します。

 

この記事でわかること

企業型DC(確定拠出年金)とは何か

企業型DCのメリットデメリット

企業型DCを始める際の注意点

 

柴犬くん
柴犬くん
分かりやすい解説を心がけます

そもそも企業型DC(確定拠出年金)ってなに?

企業型DC(確定拠出年金)とは、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金制度のことです。

「企業型確定拠出年金」と呼ばれることもあります。

 

この企業型DCという制度は、会社の福利厚生制度の一つで、用意されている会社とそうでない会社があります。

 

また類似の制度として個人型確定拠出年金(iDeCo)と言う制度もあります。こちらは個人で行うもののため誰でも始められます。

 

 

この確定拠出年金をかんたんに説明すると下記のようになります。

確定拠出年金とは:

老後の年金を自分で用意するための制度(加入者は100万人を超えた)

 

「老後に2000万円問題」は記憶に新しいと思いますが、 これからの日本では今までのように「年金」のみで暮らすというのは少々難しくなることが見込まれています。

 

年金で足りない分は「貯蓄」や「長く働くこと」でまかなっていかなければいけません。

 

この企業型DCはうまく使うことで、「老後のお金問題」を解消することができる制度です。

 

以下で企業型DC(企業型確定拠出年金)のメリットデメリットについて詳しく解説していきます。

 

企業型DCのメリットデメリットについて解説

この章では、企業型DCのメリットデメリットについて解説していきます。

 

企業型DCのメリット

企業型DCのメリットは以下の5つ

  1. 掛け金が全額所得控除になる
  2. 運用益が非課税
  3. 受け取るときに控除が使える
  4. iDeCoと比べ手数料分お得
  5. スイッチングが使える

 

柴犬くん
柴犬くん
順番に解説していきます

 

メリット1.掛け金が全額所得控除になる

企業型DCでは、毎月いくら拠出するのかを自分で決めることが出来ます。

 

その拠出金額(積立する金額)分だけ所得から控除することが出来ます。

 

所得控除というのは簡単に説明すると、「所得に含まないよー」とみなされるわけですので、次のような節税効果があります。

掛け金×(ご自分の所得税率+住民税10%)分だけの節税効果

 

分かりやすいようにモデルを用意してみました。

 

例:毎月の拠出金1万円 所得税率20% の場合

年間の掛け金12万円×(所得税率20%+住民税10%)=36,000円の節税となります。

これを同条件で30年続けると、節税効果は100万円にも上ります

 

老後に向けてお金を貯められるだけではなく、その金額分の節税も出来てしまうあたりとても優秀と言っていいのではないでしょうか。

企業型DCでは掛け金が所得控除される

 

メリット2.運用益が非課税

企業型DCなどの「確定拠出年金」では、自分でつみたてをする商品を選ぶ必要があります。

 

選べる商品には「定期預金」や「保険商品」など、元本確保型と呼ばれる商品のほか、「投資信託」などの投資商品も存在します。

 

どの商品も、「利益」が出る可能性のある商品ですが、企業型DCではその利益に対して「課税されない」というメリットがあります。

 

 企業型DCの運用によりでた利益には課税されない

 

 

メリット3.受け取る時に控除が使える

ここは少し難しいのですが、確定拠出年金には受け取り方法が大きく3つあります。

  1. 一時金として一括で受け取る方法
  2. 年金として分割で受け取る方法
  3. 上記二つの併用

 

一括で受け取る場合には「退職金所得控除」、分割の場合は「公的年金控除」が使えます。

 

退職金所得控除とは:退職時にもらえる「退職金」などにかかる税金を一定額免除する仕組み

控除額の計算方法:勤続1年~20年までは毎年40万円の控除枠 勤続21年目~は毎年70万の控除枠がもらえる

(例)勤続30年での退職所得控除

(20年×40万円)+(10年×70万円)=1500万円

 

つまり1500万円までの退職金にまでは課税されないということ。

企業型DCでは、「一時金」として運用したお金を受け取る場合この「退職金所得控除」が使えます。

 

もらえる退職金が多い方は、この控除が使えない可能性あり

 

柴犬くん
柴犬くん
私の場合はもらえる「退職金」が少ないので こちらの制度に歓喜しています

 

公的年金控除とは:公的年金である「国民年金」「厚生年金」「共済年金」などの所得から一定額を控除してくれるという仕組み

 

公的年金控除の計算方法に関しては、個人の条件によって大きく変わるため説明を省略させていただきます。(詳しくはこちらのりそな銀行さんの解説をご覧ください)

 

 企業型DCでは、受け取り時に「退職金所得控除」「公的年金控除」が使える

 

メリット4.iDeCoと比べお得

企業型DCは個人型DCであるiDeCoよりもお得です(iDeCoについてはこちら

企業型DCがiDeCoよりお得なポイント3選

  1. 掛け金が会社負担
  2. 口座開設手数料が会社負担
  3. 口座管理費用が会社負担

 

企業型DCでは、掛け金が会社負担の場合があります。 会社のお金で年金が作れるとなれば、とても嬉しいですよね。(私の会社のように自己負担の場合もあり)

 

また企業型DCでは、口座開設手数料や口座管理費用が会社負担の場合が多いです。

iDeCo(個人型DC)の場合下記の手数料がかかる

  • 口座開設に約3000円
  • 毎年の管理費用に約2000円

 

これらの手数料も年数を重ねれば相当額にのぼります。

 

企業型DCではこれらが会社負担である分、iDeCoと比べお得と言えます。(会社によっては自己負担)

 

企業型DCはiDeCoよりも手数料分お得である

 

メリット5.スイッチングが使える

企業型DCでは「スイッチング」というものが使えます。

スイッチングとは:商品の入れ替えのことを指す

(例)Aという商品を現在保有しているが、Bという商品に乗り換えたい

そんなときはAという商品を売却し、その売却したお金でBという商品が購入できる

 

このスイッチングが使えることで、以下の利点があります。

(例)一時的に値上がりしたAという投資信託からBという元本確保型商品へと乗り換えることで部分的に利益確定が行える。

A商品が値下がりしたところでB商品からA商品に乗り換えればお金がどんどん増えていくという構図。

 

企業型DCではスイッチングが使える

 

企業型DCのデメリット

企業型DCのデメリットは以下の3つ

  1. 運用商品を自分で選ばなければならない
  2. 原則として60歳まで途中解約できない
  3. 受け取り時に課税されてしまう

 

柴犬くん
柴犬くん
順番に解説していきます

 

1.運用商品を自分で選ばなければならない

企業型DCは運用する商品を自分で選ぶ必要があります。(iDeCoも同じ)

 

私たちは「資産運用」というものを義務教育で習ってきてはいないため、ここは結構大変な作業です。

 

全くリスクを取りたくないのであれば「定期預金」、少しリスクをとって増やしたいのであれば「投資信託」というところで検討してみてください。

 

投資信託選びについてはこの記事が参考になると思います。

【初心者向け】積立NISA(つみたてNISA)商品の選び方を解説|私が買っている商品も紹介

 

企業型DCでは運用商品を自分で選ぶ必要がある

 

2.原則として60歳まで途中で解約出来ない

企業型DCなど「確定拠出年金」は途中解約ができません

そのため、無理して拠出してしまうと「家計が回らない」などの弊害を生むことがあります。

一度拠出を始めたら「途中でやめられない」というのは大きなデメリットと言えるでしょう。

企業型DCは一度始めると、途中でやめることができない

 

 

3.受け取り時に課税されてしまう

女性
女性
ん?? さっき非課税って言ってなかった?
柴犬くん
柴犬くん
やはりここで「ん?」ってなりましたね

確定拠出年金の複雑なところはここなんですよね

 

順番に整理していきましょう。

  1. 企業型DCやiDeCoは掛け金を拠出する際には、所得から控除される
  2. 運用益は非課税
  3. 引き出すときは課税される←キーポイント

 

拠出する際は控除、運用益は非課税だけど「出口では課税の対象」である

 

ここでメリット3.受け取る時に控除が使える

をもう一度確認してください。

 

企業型DCでは出口では課税されてしまうため、控除をうまく使わないといけません。

控除が使えないとせっかくの「拠出時の節税」が無駄になってしまいます。

 

老後に引き出す際「控除」をうまく使わないと課税されてしまう

 

 

 企業型DCのメリットデメリットと注意点【まとめ】

企業型DCとは、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金制度。

かんたんにいうと「公的年金以外の年金を自分で作ると」というもの。

 

企業型DCのメリットは下記の5つ

  1. 掛け金が全額所得控除になる
  2. 運用益が非課税
  3. 受け取るときに控除が使える
  4. iDeCoと比べ手数料分お得
  5. スイッチングが使える

 

企業型DCのデメリットは下記の3つ

  1. 運用商品を自分で選ばなければならない
  2. 原則として60歳まで途中解約できない
  3. 受け取り時に課税されてしまう

 

絶対抑えておきたいポイント

運用商品は自分で選ばないといけない

原則として60歳まで解約できないし、拠出も止めることができない

受け取り時には「控除」をうまく使わないと「課税」されてしまう

柴犬くん
柴犬くん
企業型DCをはじめ確定拠出年金は「老後資産」を作るのにはかなり良い制度です。

でもしっかり理解して始めないと「こんなはずじゃなかった」となる可能性があります(自戒を込めて)

 

企業型DCを始める前にこちらの「つみたてNISA」も検討してみると良いかもしれません。

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