「つみたてNISAをはじめたいけど商品の選び方が分からない」
「どんなところに注意して商品を買えばいいんだろう…」
この記事ではそんな悩みや疑問を解消します。
記事を読むとこれが分かる
商品の種類とそれぞれの特徴
商品選びの際にチェックするポイント
私が実際に買っている商品と投資初心者におすすめ商品
おすすめの商品は株式クラス(インデックス型)
チェックするポイントは「運用手法」「コスト」「純資産額の伸び」です!
Contents
つみたてNISA:購入可能な商品の種類とそれぞれの特徴

この章では、つみたてNISAで購入可能な商品の「種類」と「特徴」について詳しく見ていきます。
商品の種類は以下の3つ
- 株式型
- 債券型
- バランス型
株式型とは
株式のみに投資をする商品のことです。
その商品ごとに、どの国や地域に投資するかが異なります。例を挙げると以下の通り。
- 国内株
- 海外株
- アメリカのみ
- 先進国全体
- 世界全体の株
その商品がどう言ったところに投資しているか確認するには、その商品ごとに「運用目論見書」を見る必要があります。
運用目論見書とは:
購入しようとしている投資信託の投資判断に必要な重要事項を説明した書類のこと。
どこの国や株に投資しているのか?運用実績はどうなのか?
などが確認できます。
株式型はその名の通り株式に投資をするため債券と比べ、値動きが激しく「ハイリスクハイリターン」の商品と言えます。
しかし、つみたてNISAで投資できる商品は「たくさんの銘柄」に分散されているものばかりなので「リスクは少なめ」と言っていいでしょう。
その分短期的に見た値動きも大きいため我慢が必要になることもしばしばです
債券型とは
債券に投資をする商品です。
債券とは、国や企業などが資金集めのために発行した「借用証書」と思ってもらえれば分かりやすいと思います。
こちらも、どこの国の債券に投資をしているのかなどを「運用目論見書」で確認する必要があります。
債券型は株式型と比べるとマイルドな値動きになるのが特徴です。
バランス型とは
株式型と債券型のちょうど真ん中をとった商品と考えると分かりやすいと思います。
その商品ごとに、株式に50%債券に50%などと比率が決まっておりこちらも「運用目論見書」で確認することが可能です。
さらにこのバランス型には、リート(REIT)というものが組み込まれた商品も存在します。
リート(REIT)とは:不動産投資の証券版。 不動産投資信託。
バランス型は、株式型と債券型の中間であることから「ミドルリスクミドルリターン」の商品と言っていいでしょう。
リートにも投資できることから分散が効いていて
「株式市場の暴落時」にも評価額が落ちにくいという意見もあります。
ここまでのポイントをまとめてみましょう。
株式型はハイリスクハイリターンの商品である
債券型はローリスクローリターンの商品である
バランス型はミドルリスクミドルリターンの商品である
長期で見た場合、株式型のリターンがもっとも高くなるというデータあり
リート(REIT)に投資したければバランス型を選ぶ必要あり
次は商品選びの際にチェックするポイントについて解説していきます。
つみたてNISA:商品選びの際にチェックすべきポイント

つみたてNISAの商品を選ぶ際には以下の3点をチェックしてください。
- 運用の手法
- コスト
- 純資産の伸び
①運用の手法
まず運用の手法を確認してください。
運用の手法はインデックス型とアクティブ型の2種類。
順番に解説していきます。
インデックス型
インデックス型とは、指数(インデックス)に連動した成果を目指す商品。(詳しい解説はこちら)
代表的な指数(インデックス):日経平均株価、ダウ平均株価など
インデックス型の利点
- インデックス型はアクティブ型と比べコストが低い
- 長期投資ではほとんどの確率でアクティブ型よりリターンが良い
- これと言った欠点が見つからない
アクティブ型
アクティブ型とは、指数(インデックス)よりも高い成果を目指す商品。
利点
アクティブ型の- インデックス投資より良い成果を残す可能性がある
- ごくまれにとてつもないリターンを叩き出す
大きすぎる欠点
アクティブ型の- コストが高すぎる
- 長期で見るとほとんどの商品がインデックス型に負ける
アクティブ型はほとんどの人におすすめできない商品です。
よほど投資に自信のある方以外は手を出さないことをおすすめします。
結論:つみたてNISAで選ぶべきはインデックス型
②コスト
コストはつみたてNISA商品選びの肝です。
コストは、運用を続ける限りずっとかかるものなので、ほんの数%の差でも投資成績に大きく影響してきます。
コストが投資成績にもたらす影響を実際に数字で見てみましょう。
条件:
- 年間リターンが5%の商品
- 毎月3万円投資
- 20年積立
コストが年間1%の場合
年間リターン5%ーコスト1%=4%
毎月3万円を20年間年利4%で運用すると1100万円になります。
コストが年間2%の場合
年間リターン5%ーコスト2%=3%
毎月3万円を20年間年利3%で運用すると984万円になります。
このように、たった1%のコスト差が100万円という大きな差になって現れるのです。
つみたてNISAでかかるコストは「信託報酬」「信託財産留保額」の2つ。
順番に解説していきます。
信託報酬
信託報酬とは、投資信託を持っている限り必ずかかる「管理手数料」だと思っていただければ良いと思います。
目安となる数字は0.05%~0.25%の間くらいでしょうか。
さきほど解説したインデックス型では大体この間に収まった商品が多いです。
ちなみにアクティブ型の信託報酬は概ね1%以上です。
信託報酬は高くても0.25%程度の商品を選びましょう
信託財産留保額
信託財産留保額とは、投資信託を売却する際にかかる費用です。
こちらは、つみたてNISAの中でもかかる商品とかからない商品があります。
このコストもかからないものを選ぶのに越したことはないと思います。
良い商品ほど信託財産留保額が0円というものが多い
③純資産額の伸び
純資産額とは、その商品にどれだけのお金が集まっているかが分かるものです。
注目するべきは、その資産額がどんどん伸びているかどうか。
おおむね綺麗な右肩上がりをしているかどうかを確認すればOKです。
なぜなら、
綺麗な右肩あがり=みんなが買い続けている
という証拠だからです。
また純資産額そのものについても注目しておきましょう。 (一般的に30億円から100億円程度あるものが良いとされています)
純資産の伸びが右肩上がりの商品を選ぼう
純資産額が30億から100億程度あるとなおよし
商品選びの際にチェックするポイントをまとめておきましょう。
運用手法がインデックス型のものを選ぼう
信託報酬が0.25%以下のものを選ぼう
信託財産留保額が0%のものを選ぼう
純資産額が30億から100億程度ありなおかつ右肩上がりの商品を選ぼう
次で私が実際に買っている商品たちとその他の投資初心者におすすめ商品をご紹介します。
つみたてNISAで私が実際に買っている商品と初心者におすすめの商品

この章では、「私が実際に買っている商品」と「投資初心者におすすめ商品」について紹介していきます。
どの商品も言わずと知れた素晴らしい商品たちなので、選ぶ際の参考になれば幸いです。
私の買っている商品~eMAXISSlimシリーズ+α~
私が主に買っているのはeMAXISSlimのシリーズです。(他も少し)
理由は1つだけ。
業界最低水準の運用コストを目指し続けると公言しているから
※実際にその他のファンドが運用コストを値下げすると、間髪入れずに追従または抜き去るという実績を持っています。
私の投資パートナーは君に決めた!(ポケモンのサトシ風)
以下で詳しい銘柄まで切り込んでいきます。
eMAXISSlim先進国株式インデックス
こちらが私がつみたてNISAで買っている商品の中で7割強を占めている商品です。
商品のざっくりした説明としては、「先進国全体の株式に投資をしているよ」という商品です。
こちらの商品を選んだ理由は下記。
- 投資対象を広く分散したかった
- なんだかんだ今後も先進国が世界を牽引していくと思うから
- 信託報酬が0.1023%と低コストだから
eMAXISSlim新興国株式インデックス
こちらは私のつみたてNISAで買っている商品の1割程度を占めている商品です。
ざっくり解説すると、「新興国全体の株に投資をしているよ」という商品です。
こちらを選んだ理由は下記。
- 新興国成長の果実を少し受け取りたかった
- 信託報酬が0.2079%と低コストだから
楽天.全米株式インデックスファンド(通称:楽天VTI)
こちらが私のつみたてNISAで買っている商品の残りを占めている商品です。
こちらはeMAXISSlimシリーズではないのですが、ある時期とても流行っていたのでそのまま買い続けています。
ざっくり解説すると、「アメリカ全体の株に広く投資しているよ」という商品です。
この商品を選んだ理由は下記
- 世界の中心はなんだかんだアメリカだと思う
- これからもアメリカは伸びると思う
- 信託報酬が0.162%と低コスト
ここまでが私が実際に投資している商品と、投資割合でした。 以下で投資初心者におすすめ商品についても少し触れておきたいと思います。
初心者におすすめの商品
こちらでは私が勝手に投資タイプを想定して紹介していきます。
eMAXISSlim全世界株式(除く日本)
こちらは全世界の株式(除く日本)に投資をする商品です。
信託報酬は0.1144%
世界中の株式に広く分散したい人におすすめの商品です。
積立する商品をさっさと決めて後は「ほったらかしたい」という方にはうってつけだと思います。
eMAXISSlimバランス(8資産均等型)
こちらは、世界中の8つの資産に均等分散して投資をするという商品です。
信託報酬は0.154%
8資産の内訳
国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT
にそれぞれ12.5%ずつ。
こちらは、より広く分散したい人向けの商品になります。
構成比率がそれぞれ12.5%からずれてしまった際に自動的に12.5%に戻してくれる「リバランス」という機能が働くこともメリットと言えます。
eMAXISSlim米国株式(S&P500)
こちらはS&P500(アメリカの大型株500社)という指数に連動した成績を目指す商品です。
信託報酬は0.0968%
S&P500は簡単に言ってしまうと、アメリカ全体に投資しているのと同じ意味を持ちます。
eMAXISSlimシリーズの中でも特に人気の商品です。
アメリカは今後も世界の中心であり続けると思う方にはおすすめの商品となります。
あなたの気になる銘柄はありましたでしょうか?
最後にこの記事のまとめに行きたいと思います。
積立NISA(つみたてNISA)の商品の選び方【まとめ】

つみたてNISAで購入可能な商品の種類と特徴をまとめると下記。
株式型はハイリスクハイリターンの商品である
債券型はローリスクローリターンの商品である
バランス型はミドルリスクミドルリターンの商品である
長期で見た場合、株式型のリターンがもっとも高くなるというデータあり
リート(REIT)に投資したければバランス型を選ぶ必要あり
実際に購入するときは以下の3つをチェックしましょう。
- 運用の手法
- コスト
- 純資産の伸び
それぞれのチェックポイントはここ
運用の手法はインデックス型を選ぶのがおすすめ
信託報酬は高くても0.25%程度の商品を選びましょう
信託財産留保額は0%のものが望ましい
純資産の伸びが右肩上がりの商品を選ぼう
純資産額が30億から100億程度あるとなおよし
この記事が何か参考になれば幸いです!
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