「つみたてNISAって何だろう…」
「友達が始めたって言ってたけど私も始めたほうがいいのかな…」
「つみたてNISAのメリットやデメリットについて知りたい」
この記事では、そんなあなたの疑問や悩みを解消します。
この記事でわかること
つみたてNISAとは何か
つみたてNISAのメリットやデメリット
自分も投資を始めるべきか
つみたてNISAとは

この章では、「つみたてNISAとは」ということで、制度の概要やルールについて【図解】などを用いて分かりやすく解説していきます。
つみたてNISAの概要
つみたてNISAとは、少額からの長期.積立.分散投資を支援するために作られた制度です。(2018年1月〜)
つみたてNISAの投資対象は、「投資信託」のみで、投資方法は毎月コツコツ積み立てる「積立タイプ」のみ選択可能です。
つみたてNISA内でのつみたては年間40万円まで。
玄人投資家であれば少々物足りない上限額かもしれませんが、投資初心者にとってはこれぐらいの金額が導入として最適ですね。(MAX月33,333円程度)
また、積立タイプということでドルコスト平均法で買っていけることも投資初心者にとってメリットと言えるでしょう。
ドルコスト平均法とは:
一定の金額で時間を分散して継続的に投資商品を買っていくこと
これにより投資信託の平均購入単価を下げられる(安くも高くもなく平均値で買える)
その他つみたてNISAでは、対象の投資信託を「金融庁が厳選」してくれているなど、初心者でも安心して始めることができるという特徴があります。
先ほどから何度も登場している「NISA」という制度をざっくり解説すると以下。
投資の利益にかかる「税金」を非課税にしてくれるというもの
例を挙げて詳しく解説してみます。
条件:投資における利益が100万でた。
通常:税金が「20.315%」かかる為80万くらいしか手元に残らない
NISA:税金がかからない為全額の100万円が手元に残る
次にNISAの種類についても軽く触れておきましょう。
下記のようにNISAという制度には3つの種類があり、それぞれに制度内容が違います。 簡単にまとめました。
NISA:年間120万円まで非課税 やや玄人向け
つみたてNISA:年間40万円まで非課税 初心者向け
ジュニアNISA:年間80万円まで非課税 玄人向け
- NISAとは非課税制度(利益に対して課税されない)
- NISAには3つの種類があり、初心者にお勧めなのはつみたてNISA
- つみたてNISAの投資対象は投資信託のみ
- つみたてNISAは金融庁厳選の商品のみで構成(ゴミ商品がない)
次につみたてNISAのルールについて詳しく見ていきましょう。
つみたてNISAのルール
つみたてNISAのルールはやや複雑です。 ポイントごとに解説していきます。
①年間40万円の非課税枠が毎年1つ付与される

つみたてNISAでは、毎年40万円の非課税枠が1つずつプレゼントされるというイメージを持ってもらえると理解しやすいと思います。
その非課税枠というのはただの入れ物であり、利益に対して課税されなくなる魔法の箱です。
つみたてNISAとは:非課税になる魔法の箱に、投資信託を年間40万円まで入れられる制度である
②非課税枠は2018年から2037年までの全部で20個

2020年3月現在のルールでは非課税枠は2018年から2037年までに付与される20個分と決まっています。
つまり、2018年から始めていない人は、2個分の枠はすでに使えず18個の非課税枠しか余っていないことになります。
それでも、非課税の恩恵を受けるのは大事ですから今から始める価値は十二分にありだと個人的には考えます。
(現在審議中ですが、全員が20個の枠を使えるようにルール変更がされる可能性あり)
③余った枠は次年度に持ち越しできない

つみたてNISAで勘違いしやすい点がここなので注意してください。
非課税枠は毎年付与されますが、その入れ物に投資信託を入れられるのは付与された年だけです。
2018年の枠が5万余ったから2019年に45万投資しよう
2018年の枠が5万余ったけど2019年に投資できるのは変わらず40万
④20年経過後は課税口座に順次払い出し

つみたてNISA口座で20年の運用が終わると、順次課税口座(一般口座や特定口座)に払い出しされます。
2018年に買ったものは20年後の2038年に払い出しされる
2019年に買ったものは20年後の2039年に払い出しされる
この「つみたてNISA口座」から「課税口座」への払い出し時に40万円分の投資信託が100万円に値上がりしていたとすると、
その時点で100万円で購入したとみなされる為、しっかり非課税の恩恵が受けられます。
逆に40万円分の投資信託が30万円になっていたとすると、
その時点で30万円で購入したとみなされる為、非課税の恩恵が受けられません。
さて、次はつみたてNISAのメリットとデメリットについて解説していきます。
つみたてNISAのメリットとデメリット

この章では、つみたてNISAのメリット、デメリットについて徹底的に解説していきます。
つみたてNISAのメリット

つみたてNISAのメリットは全部で6つ。
- 少額から始められる
- 運用益が非課税
- 商品が金融庁により厳選されている
- 投資のタイミングを考える必要がない
- どのタイミングでも辞められる
- 自動的に長期投資できる仕組みになっている
①少額から始められる
つみたてNISAは少額から始められます。
最低金額はなんと100円から購入が可能です。
少ない金額から始めることで投資の感覚を掴みやすいですし、ちょっとジュースを我慢すれば買えてしまう為、投資を始める心理的なハードルも低いと思います。
これは大きなメリットと言えるでしょう。
②運用益が非課税
冒頭にも述べましたが、つみたてNISAでは運用によって得た利益に大して課税されません。
特定口座で儲けが200万でたら通常40万円ほど税金で持っていかれる
つみたてNISAなら税金は0円
こちらも非常に大きなメリットですね。
③商品が金融庁により厳選されている
つみたてNISAで選べる商品は金融庁の厳しい審査を通り抜けたいわば精鋭たちです。
よって、どの商品を選んでも大きく失敗することはないと言えるでしょう。
国内には数千の種類の投資信託がある
つみたてNISA対象商品はその中から厳選された180種類程度の商品で構成
それでも、なにを選んでいいかわからない方は、私が実際に買っている銘柄をこちらで紹介していますので一例としてご覧ください。(←工事中)
④投資のタイミングを考える必要がない
つみたてNISAでは、次のように積み立てのタイミングを自分で設定できます。
毎月つみたて:月に1回指定日につみたててくれる
毎週つみたて:週毎につみたててくれる
毎日つみたて:毎日つみたててくれる
ボーナス払いつみたて:ボーナス時につみたててくれる
このように自動的につみたてを行うことで初心者が陥りがりな以下のような不安を解消することができます。
実際に私も同じことを考えました。
しかし、今思うとそれはあまり意味がなかったように思います。
投資信託の評価額がどう推移していくのかは投資のプロでも読めません。(考えてもどうせ分からない)
それならば、毎月淡々と買い付けていけばOK。
毎月買い付けていくことで「ドルコスト平均法」の力が働くので、平均購入額を下げていくことができる。
つまり、自分で投資機会を選ばなくても「平均点が取れる」ということです。
つみたてNISAでは、一度設定することで淡々と買い付けていってくれる為「投資のタイミング」を自分で考える必要がなく機械的に投資ができるというメリットがあります。
⑤どのタイミングでも辞められる
つみたてNISAは、自分の好きなタイミングで解約することができます。
「どうしてもお金が必要…」
となった時にすぐ解約できるのはメリットと言えるでしょう。
⑥自動的に長期投資できる仕組みになっている
ここまで読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが、つみたてNISAは長期投資できる仕組みが整っています。
- 非課税期間が長い
- 商品が厳選されているので安心して運用可能
- つみたてタイプなので安定して運用可能
投資では、「長期.分散.積立.」を低コストで行うことが資産を増やす近道であると言われます。
つみたてNISAでは、このどれもを達成している為、資産を増やす近道を通れていることになりますね。
ここまでは、つみたてNISAのメリットを見てきましたが、デメリットについても目を向けていきましょう。 以下で解説していきます。
つみたてNISAのデメリット

この章では、つみたてNISAのデメリットは以下の2つ
- 元本割れの可能性がある
- 利益が含み益の状態である
①元本割れの可能性がある
つみたてNISAは「投資」である為、当然元本割れの可能性があります。(現に2020年3月25日現在の私の証券口座は含み損の状態です。)
とはいえど、今までの歴史から元本割れの確率を計算すると、
20年の長期で考えた場合元本割れの確率はほとんど0%に近いと言われているのも事実です。
今後も世界は発展していくと思えれば投資、今後は世界が右肩下がりになっていくと思うのであれば投資をしない。
結局のところ自己判断するしかない部分ですね。
②利益があくまで含み益の状態である
こちらは少しイメージがしづらいかもしれませんが、知っておきたいデメリットです。
つみたてNISA対象の商品は「投資信託」です。
さらにつみたてNISAの設計上「分配金」の出ないものが主となります。
分配金とは:投資信託の収益から、投資家へ還元するお金のこと
分配金を出さないことの利点:出た利益を再投資することで資産の最大化を狙える
分配金が出ないということは、手元にお金が入ってくることがないということです。
つまり、投資でお金が増えてはいるものの手元に入ってこないことで増えている実感が得にくいというデメリットがあるのです。
つみたてNISAを始めるべき?始めないべき?
私は個人的には始めるべきと思っていますが、やはり最終判断は自分でするものだと思います。
ここまでの解説を読んで、
「世界はきっと、なんだかんだ右肩上がりに成長していく」
「いや世界の未来はきっと暗いものになる」
どちらのストーリーをより信じられるかであなた自身が決めてください。
もしこれから始めてみようと思った方はこの「つみたてNISA」から始めることを強くおすすめします。
それでは最後にまとめにいきます。
つみたてNISAってなに?【まとめ】
つみたてNISAとは国が用意している税制優遇制度の1つである。
少額の投資の利益に対して課税しないという素晴らしいもの。
ルールは少し複雑で下記
メリットとデメリットは下記
メリット
デメリット
この記事が何か参考になれば幸いです。
この記事で分かりにくいところやもっと聞きたいところがあれば私(柴犬くん)のTwitterまで気軽にリプください〜



コメント失礼します。
読者としてブログを拝見しています。
つみたてNISAを始めようかと思っておりますが、資産や商品、インデックスやバランスといったものをどの程度分散させるかで迷っています。
色々と読ませていただき、投資の際の参考に致します。
tonpeymanningさんコメントありがとうございます。
ブログをお読みいただきありがとうございます。 コメントをいただけると大変励みになります。
本日(3/26)、商品の選び方についての記事を書かせていただきました。もしかしたら少し解決の糸口になるのではと思います。
また疑問点等ありましたら気軽にコメントいただければ嬉しく思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。